奥に横たわっているのが、明石の女御ですね。
若宮様が生まれて、女房たちもお祝いの支度をしているところです。
いずれは帝になる、大切なお世継ぎの男御子のご誕生。
お祝いの品も豪華に揃ってますね。
これは多分…産湯の用意かな?
祭壇みたいなところにあるのは、宝刀と虎の頭らしいです。
御守りのような意味があるんでしょうね、きっと。
お祝いの宴のご馳走も、さすがに豪華です。
こちらは、明石の女御が若宮様をご出産する場面を展示しています。
純白の布で覆われた部屋と御帳台、皆女房たちも純白の装束でご出産のお手伝いをします。
陰陽師や僧侶が安産祈願をしたり、武官たちが邪気を払うために矢を射ったり…といろいろです。

源氏物語
第三四帖「若菜・上」
産養(うぶやしない) 〜明石の女御若宮誕生の寿ぎ〜 

この光景を眺めながら、「文紀と千歳を生んだときのあかねちゃんも、多分こんな感じの一大事だったんだろうなあ…」なんて思ったりしました。
もちろん、橘家は一介の貴族ですから、こんなに大掛かりなことにはならなかったでしょうが、土御門家の藤姫から、そして鷹通さんの藤原家から、法親王の永泉さんやイノリくんたちまで、たくさんの面々からお祝いが届いたんじゃないでしょうか?
それに、何せ世話好きな主上がいらっしゃるから、これくらい豪勢なお祝いも当然届けられたかもしれませんねえ(^^)。