-----源氏物語30帖「藤袴」の一場面-----
こちらは三条大宮様が亡くなられた時の、喪の儀式。やはり黒やグレーで統一されるんですね。
-----源氏物語38帖「夕霧」の一場面-----
これ、夕霧!そんなことしてると、雲居雁にそっぽ向かれるぞ!(笑)
-----源氏物語34帖「若菜・下」の一場面-----
病に倒れた紫の上…。一度は息絶えた彼女をどうにか取り戻そうと、集められた僧侶達。
-----同じく源氏物語34帖「若菜・下」の一場面-----
紫の上の病床。それを世話する女房たち。
さて、再び源氏物語の一幕を追って見ていきます。

源氏物語
第三〇帖「藤袴」/第三八帖「夕霧」/第三四帖「若菜・下」
紫の上って、この源氏物語の中の登場人物で、一番の幸せと一番の不幸を味わった女性だと思います…。
源氏に一番愛されていながら、後ろ盾がないから正式な奥さんにはなれない。
なのに、後から登場した女三の宮に正妻の座を奪われてしまって…それまでの地位があっけなく崩れて。
明石の上や葵の上、そして女三の宮(相手は源氏じゃないけど)には源氏との子どもが生まれたのに、自分は最後まで子どもに恵まれず…。
寂聴さんがおっしゃっていたんですけど、「もし最期に出家させてもらえていたら、まだ少しは幸せな最期を迎えられたんじゃないか」と。
そうですね…いっそ辛いだけの浮世なんかを捨てて、仏の道へ入ってしまって、源氏と離れて最期を迎えていたら、少しは気が晴れたかも…。
だって、一緒にいれば否応にも、自分の立場の弱さを思い知らされてしまうんですものね…。
本当の意味で「源氏物語」の主人公は、彼女だったのではないかな…と感じます。








  





-----同じく源氏物語34帖「若菜・下」の一場面-----
何とか息を吹き返した紫の上だけれど…。
源氏は喜ぶけれど、彼女は本当はどうだったんだろうなあ……。