目を覚ますと、そこには脇息にもたれて何事かを思案していたらしい友雅の姿がありました。
あなたは起き抜けの頭が回らない状態で、ぼうっとその姿を見つめています。
すると。
友雅がクスリと苦笑を漏らしました。
「何をぼうっとしているのだね? 私に見惚れていた?」
「は……はえ?」
思考能力低下の状態で、何を言われているのかわからないあなたは、首を傾げます。
その仕草に、ますます笑みを深くして、側へと歩み寄ってきました。
そして乱れたままの髪に、そっと口付けを落とし……
「愛しているよ」
と、耳元で囁いたのです——————
沖継誠馬様(京華乱舞)